Very Good!!!



興味深く印象的な作品だと思います。

個人的な見解として、この作品を小説を創作する立場から読むと斬新で興味深いと感じながらも衝撃を受ける可能性があり、逆に読者の立場から読むと斬新で愉快だという反応を示す可能性が高いと考えます。

これは作品に対する作者の立場での設計や解釈と、読者の立場での作品内容に対する解釈の違いや相違から生じるものだと判断します。

特定の作品に対する様々な解釈の余地や可能性は尊重する必要がありますが、どちらか一方の解釈が定説として定着する現象は、小説の作者の立場からは不快に感じる可能性があることを認識させられる効果もあると思います。

また、最後の部分で言及された「読者」に関連する部分については、様々な解釈や評価の余地があると判断します。

個人的には、この作品の最後の部分を読んでいた時、ベルナール・ヴェルベールの「神」という作品を読んだ時の記憶や印象を改めて思い出すきっかけとなりました。

小説の作者や読者の皆様にお勧めしたい作品です。




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