行くあてもなく
ガタンゴトンと電車に揺られる。今日はいつもなら降りない駅で降りてみようか。桜田駅を降りると子どもたちのキャッキャッと笑う声が聞こえた。心置きなく無邪気に笑える時代に戻れないことを突きつけられるとなかなか堪える。年中さんくらいだろうか?2人が持つアイスキャンディーはドロドロに溶けている。必死にこぼれ落ちる雫を下で受け止めるのに忙しそうだ。ブルーの雫がアスファルトへ溢れていく。数匹の蟻が集まってきた。彼らにとって特別な食糧だ。
暑さにやられて木陰にある公園のベンチに腰を下ろす。木陰はいくらか涼しいがそれでもまだまだ熱い。今年の夏は酷暑らしい。そして暑さは10月ごろまで続くらしい。テレビをつけてもそんな精神がやられそうな内容ばかりで
夢中 @miyabioto
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。夢中の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます