観察者から始まる物語。短編なのが惜しいくらい！

デビューしたての作家さんということですが、そんなことはどうでもいい。
とにかく多くの人の目に触れさせたい。
なんとか応援してあげたい。
そんな気にさせてくれる快作です。

悪役令嬢モノ、とだけはお伝えできますが、あとはとにかく読んでいただきたい。
語り部の立場、視点、過去に見てきたもの、いま見ているもの、見つけてしまったもの。
それらを読み解くうちに、きっとあなたもこの世界の観察者になるに違いありません。

正直に白状します。
もしも僕にファンタジーを書く素養があったのなら、僕はこんな物語を書きたい、と。