僕はこちらのエッセイを拝読し、ふとジム・キャリー主演「イエスマン」を思い出した。この映画は2005年と少し古い。だがそのきらめきは錆びつかない。
あらすじを簡潔に言えば、離婚により絶望し、悲観的で「ノー」しか言わないネガティブな男が、友人から「“イエスマン”になって人生が変わった。お前も人生を楽しめ」とセミナーを紹介され、そこで人生が一変する物語だ。
実際にこの映画の原作者であるダニー・ウォレスは、「ノー」ばかり言うネガティブな男だった。そこで友人からもっと「イエスと言え!」と忠告され、7カ月間現実の生活で「イエス」と言い続けた。するとパーティのノリで車を買うはめになったり、地球の裏側に旅行する事になったりと大変だったが、「たった一つの言葉が僕の人生を変えたのは確かだよ」と語る。そうして生まれたのが映画「イエスマン」だ。
僕はこちらのエッセイを拝読させて頂き、その映画を思い出した。
人生は、幸福か不幸と言う尺度で捉える事も出来るが、もっと単純に「楽しいか、楽しくないか」と捉えてもいいと僕は思う。
もし皆様が「楽しい人生って難しい」と思われているのなら、こちらのエッセイを一度読まれる事をお勧めしたいと思う。「こうしろ、ああしろ」などは書いてない。ただ、そこにある「彼女の言葉」をそっとすくってみて欲しい。
何かが皆様の心に灯る事を願って。
福山典雅
「クスッとしていただければ」
そう、作者が言うのです。
だけど、これは公共の場で読むにはあまりに危険で、注意が必要。
そう。
「取扱危険エッセイ」
だと、私は思っています。
人それぞれ幸せの形や、色や、匂いは違う。
欲張れば際限なく、幸せを感じることは難しくなるし、そこかしこに落ちている小さなタネというかネタを拾い集めれば、毎日は色づく。
その小さなネタを共有すれば、周りの人たちも巻き込んで、
「なんとなく幸せな気分」
になれることだってある。
このエッセイは、きっと読む人を幸せにするでしょう。
今日もいちにち、頑張ろうと思える。
明日もどうにか、生きてみようと思える。
そんな素敵なお話が散りばめられているのです。