追放ざまぁ系と思わせて始まる骨太な近未来戦争小説
- ★★★ Excellent!!!
会社から唐突にクビを宣言された主人公は、自分の開発したAIドローンに襲われて──という展開から始まる本作品は、その導入がミスリードに思えるほどの骨太な小説へと印象を変える
始まるのは、近未来を舞台にした戦争モノ
AIやプログラミング、近未来兵器などがバンバン登場し、戦争を金儲けの舞台としてしか考えていない企業に翻弄されながらも、主人公は生きるために自分の能力を発揮していく
凡百の追放系ざまぁ小説とはジャンルからしてまったく異なるため、それを求めて読み始めた人には受け入れにくいかもしれない
だが、作品としては確実にクオリティが高く、次々と読まされる魅力があるため、SFに片足突っ込んだ戦争モノが好きな方は一読してみるといいだろう