流星に限らず、時の流れや自然、人間を除く森羅万象に心を見出すのは人間です。ゆえに、私たちは人間の言葉を介してしかそれらの感情を考えられない。けれど、この作品を読み終えた人たちならば、ありのままのそれらの感情を感じられるのではないでしょうか。比喩もなにも必要とせずに、ただそのものから感情に似た何かを感じられると思います。
流れるように紡がれる文章は読みやすく、タイトルにある『流星』の様でした。1話で幻想の始まりから終わりまでを、体感できます。
流星によって世界が終わるという作品です。はかなさと物悲しさを感じる作品なのですが、そこが良いですね。
丁寧に、繊細に言葉を紡いでいます。あたかもオルゴールの音みたく、ただあまりにも美しい。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(592文字)