現実世界には存在しない人物に『命』を吹き込む。それはタイトル通りの……

架空の人物、それも愛する女性キャラを現実世界で再現するため、主人公の男性は最先端の科学技術を駆使して「次元の違う女性」を3次元空間に構築し、そして『命』を吹き込んでいく。

これが本作品の大筋になっています。

タイトルにもあるように、元ネタはおそらくギリシア神話のピグマリオン王に関する逸話かと思われます。そちらの話だと、現実の女性に失望した王が石で理想の女性を彫り上げ、まるで生きている女性のように接しているうちに彫像が「本物の女性」に変化する、といった筋書きだったと記憶しています。

本作『ピグマリオンの恋』はそれを踏まえた作品だと思われ、また元ネタを有効に、しかも現代風に上手く調理した良い作品に感じられました。

オススメできる作品です。是非一読ください。