プリンツ・オイゲン様は意外にも『あの王妃』の母の教育係だった!?
- ★★★ Excellent!!!
時は17世紀。フランスにはブルボン朝の王ルイ14世、中央ヨーロッパにはハプスブルク朝の神聖ローマ帝国、そして東にはオスマントルコ帝国が並立し、各国がしのぎを削っていた動乱の時代に生まれた名将プリンツ・オイゲンの物語となります。
あらすじにもあるように、本作はまだ幼いマリア・テレジアちゃん(6歳)にオイゲンおじさんが自分語りをしている、という形でお話が推移していきます。
作者様の軽妙な文体が『歴史もの』の堅苦しさを軽減し、そこにマリア・テレジアちゃんとオイゲンおじちゃんの語りが相まっているので、とても読みやすい一作となっております。
また、まだ幼児とでもいうべきマリア・テレジアちゃんがただ愛らしいだけでなく、どこか後の『女帝』としての一面ものぞかせるキャラ付けもグッド!
さすがはかの有名な『マリー・アントワネットのおっかさん』とでも言いましょうか。
読みたくなったあなたは、今すぐ本編にGО!!