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概要
トリあえず私が就職した会社は、何だかとんでもないところだった
就活の場で、私は少々、かなり、……いや、メチャクチャ奇抜な面接官に遭遇した。
『人事部・鳥井』という札が置かれた席に座っていたその人は、スーツに身を包み、ダンディな声で喋る……フワモコデフォルメな鳥の被り物をした男性だったのである。
突っ込むにも突っ込めず、集中できないまま集団面接を終えた私。会場を後にした私は、不採用を覚悟していたのだけれども……
「トリあえず、合格おめでとう、仁科あやめさん」
「へ? 合格? 何で?」
「実はうちの会社、少々特殊でね」
逆に《それ》を理由に、私は採用(拒否権なし)が決定してしまった!
「トリあえず。我が社へようこそ、仁科あやめさん」
一般商社に擬態していた会社の『本業』は、『物語の中から抜け出してしまった住人を強制送還させる』というとんでもない
『人事部・鳥井』という札が置かれた席に座っていたその人は、スーツに身を包み、ダンディな声で喋る……フワモコデフォルメな鳥の被り物をした男性だったのである。
突っ込むにも突っ込めず、集中できないまま集団面接を終えた私。会場を後にした私は、不採用を覚悟していたのだけれども……
「トリあえず、合格おめでとう、仁科あやめさん」
「へ? 合格? 何で?」
「実はうちの会社、少々特殊でね」
逆に《それ》を理由に、私は採用(拒否権なし)が決定してしまった!
「トリあえず。我が社へようこそ、仁科あやめさん」
一般商社に擬態していた会社の『本業』は、『物語の中から抜け出してしまった住人を強制送還させる』というとんでもない
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