②揺られて

空がどうとか、草がどうとか。なんだ、偉そうに。いつだって通り過ぎている。ふと目を留めた世界に、何を見出したというのか。


空は空、草は草。人は人。すべては巡り歩いていく。散って枯れて、また芽吹く。所詮オマエはその一つ。


無情の鉄箱はいつだって、オマエを急かしてなどくれない。ただオマエがそこに、相乗りしているにすぎない。

いかじみの風はいつだって、オマエのためには吹きはしない。筆に従い走る風に、オマエの頬がぶつかるにすぎない。


歩め、進め。オマエにはオマエの足があるのだから


すべてを切って進め。急げ、後百年もない。

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そこら辺の詩どもよ ねんねゆきよ @NENE_tenpura

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