一途な想いに言葉は要らない? 大切なひとを守るため、魔王になる!


目が覚めると、そこはダンジョンの中。
ヒムロ・マコトは、気がつくとミミックに転生していた。
見た目宝箱な魔物であるミミック。
もちろん言葉も話せなければ文字も書けない。意思疎通は蓋をパクパクさせることしかできないという、もどかしい状態。

そんな中出会ったのは、冒険者風の少女ヒナ。

すごく強くてかわいいヒナに興味を持ち、惹かれていくという、主人公が人外なファンタジー。このハンデというか意外性がもどかしさも相まって、読者としては読んでいてどきどきしちゃうんですよね。

ヒナにも色々と事情があるようで····ただの異世界転生ファンタジー作品ではないことも、数多ある似たような作品とはまた違う面白さがあります。
人外系の異世界転生って魔物だったり魔王だったりゴブリン、自販機など、どんどん変化してますよね。

では作者さまの『宝箱モンスター』はどうでしょう? 意思疎通がモールス信号って、知ってるひとじゃないとまずわからないし、異世界だし、最初から絶望的。途中からはそれも変わるんですが、ネタバレしちゃうのでね(笑)

でもヒナとの信頼関係が救いになり、タイトルのようになるのだとしたら、もう面白いですよね。

普通の魔物が魔王になんてなれるわけがない。
そんな思考をいい意味で裏切ってくれるだろうと期待しております。

ただの異世界転生ものではない、さまざまな人間模様といいますか、現代とリンクするところもあるので考えさせられることもありますし。

誰かのために頑張る、こう在りたいと願う気持ちが魔王になるという目標なら、応援したくもあり、でも魔王になったらそれはそれで問題ありそうだけど、そのあたりはどう構成されていくのかも気になります。

オススメの作品なのでぜひぜひ〜✨

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