善と邪。どちらも神であり区別などない

とある御神木を中心に描かれる、ホラー作品です。

邪なる欲望によって、大きく本質を歪めてしまった御神木。

時代が移り変わろうともその力は見劣りせず、むしろ畏れと共に無知なる者を取り込んでいきます。

瞳を作り替える意味とは、人々を蠱惑に誘う理由とは、願いの代償とは。

多くの謎を少しずつ解き明かしながら、流麗な文章で描写されていく物語です。

ぜひ読んでみてください。

このレビューの作品

すずなり

その他のおすすめレビュー

村本 凪さんの他のおすすめレビュー330