世界を救う為一人の犠牲が必要。それが許せない男の純情物語。

世界を救う為にはどうしても一人が犠牲になる。
それは美談だし尊い犠牲と言う物。
でもそれがどうしても許せない主人公。しかも犠牲になるのが自分の大事な人となれば尚更。

良くある展開ならそこで涙流して終わりだが、この物語は違います。
ブラックなストーリーなら世界を犠牲にして一人を助けてハッピーエンド。

しかしこの物語は違います。
自分の大切な人を助ける為に、世界も救って犠牲になる人も救って見せようと言う、とてつもない我儘を押し通そうとする、時代錯誤な表現をすれば、男の子ならコレで燃えない訳が無い、胸アツなストーリーです。

正に「男の純情」を地で行くような、そんな物語。
とにかく主人公が格好いい。そう言う物語が好きな人間なら必ず刺さる、そんな小説だと思います。

その他のおすすめレビュー

一一さんの他のおすすめレビュー117