星の姫、世界を渡る～王子の願いと虹色の奇跡

　地球から３０万光年離れたところにあるルイエルト星の姫・エリスレルアが日本の遊園地で遊んでいると、兄・レミアシウスの足元に召喚の魔法陣が展開される。
　召喚魔法を詠唱していた王子・リュアティスは、人が召喚対象となった時点で詠唱を破棄したのだが、なぜか彼らはこっちの世界へ来てしまった。

　居場所のわからない彼らを、何とか探し出して送り返そうと思案するリュアティスの頭の中に、響き渡る虹色に輝く『声』。

　彼女と遠距離コンタクトを繰り返すうちに、王子は彼女と離れがたくなっていく。

※文中の『力』は、超能力のことです。
　使える種類や強さは人ぞれぞれですが、彼ら（ルイエルト星人）は基本的に超能力を特別な力だとは思っていません。