第12話 エピローグ

当然だが、僕は後に呼び出しをくらって、こってりと事情聴取された。

時末さんの自殺未遂について知ってることはないかと。

僕は「本当に知らないんです」と答えた。

実際そうだしね。

時末さんが飛び降りた理由なんて、彼女がメンヘラでヤンデレだからってことしか知らないし。


時末さんに落とされた理由も放送室ジャックした理由も「自殺を止めようとしたんです」と言いはった。

実際は真逆なんだけどね。でも、教師の皆様方は僕の戯言に納得してくれたようだった。

チョロい。


時末さんの願いや先生の根回しによって警察沙汰にはなっていないようだった。いいのかなー

まぁ、誰も損しないのならそれでいいのだろう。


あ、そうそう。先生から借りた携帯電話はちゃんと返した。

あの人はなんで予備の携帯なんて持ち運びしてたんだろう。あいかわらず常識がわからない人だ。


そんな、事後処理にくたびれた帰りのことである。靴箱の中に一枚の手紙が入ってあった。

表紙には時末さんの名前。とりあえず、中身を確認してみる。


『ファミレスでお茶しない?待ってるよ。ずっと』


深いため息が出てしまった。

これからもずっと疲れそうだ。

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僕はアンリエットじゃない 亀二郎 @rathill01

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