3-6 「料理チートと合成チートで、異世界の極貧町を復興支援しよう!【改訂ロングバー】」

https://kakuyomu.jp/works/16818093088297601096


※参加順で言えば先になるものが2作品ありましたが、条件を満たしていないため順番が飛びます。


◯タイトル


実のところもっとはやくに来ると思っていたチートの文字。といってもその字がつくものを読んでいたわけではなく、無双モノに含まれる概念だなと思っていた程度。

しかし料理が主題になっているものは読んだ覚えがあまりない。味覚嗅覚を文章で表現するとなると、小手先でないガチな地力が試されてくるんではないだろうか。

余談、漫画の食事表現だと天に昇りそうになってるような描写より黙々と食べてて噛む音が鳴ってるような描写の方が美味しそうに感じる。だいたいそれやってるのグルメ漫画じゃないんだけど。


◯あらすじ


タイトルに出ている情報以外、流れ自体はテンプレをなぞっている様子。トラックに轢かれるやつ。

…いや、別の惑星で生き返らせてくれるっていうのはちょっと気になる。タイトルは異世界だけど、現世の地球と同空間なの? だとしても一応異世界と言えば異世界でそこは大きく関わらないか。


◯書き出し


テンプレなぞってる部分は手早く済ませてくれるとありがたいなとは思ってたけど、こんな早いことあるんだ。せめて1場面分の描写くらいは欲しかった…テンプレとはいえ死という重大な事件が起こってるんだから相応の感覚は欲しい。あるいは天国行ってから軽く思い返すか。


◯1話


スキル貰って転生させて貰うところまで。

ようこそ天界へなんて看板が出てくるくらいには軽いノリで読んでよさそうだが、会話自体にコメディ要素を分厚くしてる感じも無いなあ。

物語を進めるための最低限の要素だけで進んでいってるので、もうすこし場と人物の描写、軽いノリに振るなら読んでいて楽しいような雑談的会話が見れていないのは寂しい。

あとこれ気にするの野暮かもなんだけど、死んでここに来るなら猫轢かれてもここに来ない? 天界猫は別?


◯3話まで


村が貧困すぎるというピンチがすぐに来て、主人公の能力が活躍する、という物語の目玉をすぐに持ってくる構成には好感がある。

とはいえこの世界をうまく思い描けない。超貧困生活をしている割に、会った時点でのヒロインには見た目貧困の気配なかったのかな…? 祖母も雨ざらしになる屋根なし住居はさすがに日々が生命の危機じゃない?

ストレス無く読めるのは嬉しいんだけど、盛り上がりの起伏が薄いのかな。極貧だがたくましさで明るくふるまえるヒロインは結構珍しく、嫌味のない個性なので可能性を感じる。まだその個性が強く出るような場面には至っていないが、獣を狩ったりしたら肉や毛皮だけじゃなく骨や糞まで徹底的に有効活用し切るような貪欲さで話を盛り上げる様子とか見たい。


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3話感想日記 はっけよいベレッタ @dosuko_it

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