Boy meets (ghost)girl

普通、死と幽霊を扱う作品は、いくらそれを笑いに昇華させようとしても、どこかで暗い雰囲気が出るしかありません。 だって、死ですよ? 幽霊ですよ? それを無理矢理明るく表現すれば、むしろいつか死という本質に近づいた時、より大きな落差を経験するものです。

しかしこの作品、「君に手向ける花のはない」ではむしろ死についての部分を淡々と描写することで、時にはユーモアがあり、時には温かい雰囲気を見せることにおいて違和感が少ないです。

また、構造的な部分において、ボリュームが適度であることは非常に大きな利点です。 短すぎて残念でもなく、大きすぎて負担でもありません。 個人的には、いつでも楽に選んでまた見られるこんな作品は大好きです。

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