しかし、しかし。いまいま、はじまる、とある作者のお話
明鏡止水
第1話 とある作者と大勢と
あるところに、自分の障害や症状をカミングアウトしながらも、生と死に対して素晴らしい小説や、エッセイを書く、作者がいたのです。
しかし、その作者は、現実との気持ちの折り合いのつけ方として、ある日、アカウントを消してしまったのです。
しかし、作者はもう一度、そのアプリに現れて。作品を発表しました。
しかし、現実は厳しいものでした。作者は、もう、見る人の気持ちをアップダウンさせるような、影響を与え過ぎてしまう作風のものは書かない、と宣言したのです。
持ち味、といえば、どうなのでしょう。作者も本当は、あるいは少しだけ、自由におしゃべりしたいでしょうに。
ある日。作者にとあるコメントが届きました。前と同じように活動できないなら自然と先細っていくだろう。
作者は、コメントをもらえたことに感謝の意を示しつつ、内心、その通りだと思いました。
自分の、稀に警告や削除に遭ってしまう作品が、自分の魂の発露だったのに。これではもう。
書けない……。
書けないのです……。
作者は作者をやめて、どこか遠くへ、いきました。
読者の一部は祈り続けています。
あなたが、いてくれればいい。
ほんとうは、
あなたのかいたものが、
よみたい。
しかし、しかし。いまいま、はじまる、とある作者のお話 明鏡止水 @miuraharuma30
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。しかし、しかし。いまいま、はじまる、とある作者のお話の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
「天国」はわからない/明鏡止水
★6 エッセイ・ノンフィクション 連載中 1話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます