第3話 どんなふうに小説を書く? Wie schreibe ich meinen Roman?

 夜のテンションで残りも行ってみましょう。Los geht’s!(=いくよー!)


☆小説は計画的に書きますか? それとも感性のままに?

 半々というところでしょうか。というのも、私はほぼプロットを書き起こさないので。シレア国第一作は書き起こしプロットなしです。 

 すいません、月色乙女もちゃんとしたプロットはありません。話の大枠があって、ところどころの設定のメモがあって、あとは各場面で思いついて使いたい表現があればメモを取ります(といっても書き付けることは少ない)。

 その程度です。


 短編でプロットを書くことは一部のごく少ない例外を除いてありません。例外=「筆致は物語を越えるか」という企画参加の時には、プロットと呼べるほどではなくとも上の長編のようなものを書き留めることがあります。


 書きながら肉付けと間の方向性が決まっていく感じです。登場人物も同様なので、途中で増えたり変わったりします(月色乙女の衛士と側近、姉、「天空の標」(シレア)のスピカ。「時の〜」のシードゥスも確かそう)。

 その人物たちが核になったりするので、物語は生き物だと思います。


☆執筆中、作品に対して気をつけていることがあれば教えて下さい。

 作中で人を殺さない。絶対に。

 過去の時点で亡くなっている、というケースは多いです。設定のためそれは作りますが、作中で殺し合いは絶対に出しません。

 現実でこんな惨たらしい状況があるのです。せめて物語の中でくらい、物語時間軸のリアルの中で誰も殺されない世界があってもいいじゃないですか。


 アクションは割と書く方かもと思います。しかし殺しません。

 カエルム殿下とロスの得意技は「気絶させること」です。


 


「命は取るな。その前提で、一人なら何分かかる」

「三分——と言いたいところですが、五分は欲しいですね」

「十分だ」



 主従のこのやり取りは、そういうことです。


☆尊敬するカクヨム作家さんはいますか?

 たくさんいすぎてどうしたらいいですか。

 如月芳美さん(シリアスもコミカルもバランスよく合わせて面白く、通底するテーマがあります)

 柊圭介さん(エッセイがたまらなく美しい。エッセイが文芸作品の真骨頂のような麗しさ)

 陽澄すずめさん(どの作品を読んでも外れなし。間違いありません)

 薮坂さん(笑おうと思ったらこの方のところへどうぞ。もちろんシリアスも良いお話が多いです!)

 笹井風琉さん(文章のテンポ、言葉のセンス、物語の運び。特に言葉選びとその組み合わせのセンスは絶対にこの域にはいけないと思ってしまいます)

 宇部松清さん(コミカルとエッセイがとても面白いのですが、短編に凝集されたシリアスしっとりな雰囲気も好きです。幅広い)

 ゆあんさん(最近、お忙しそうですが、物語がとても優しく、何気ないシーンでも繊細な印象を受けます)

 

 他にもたくさん。書ききれません。

 あと、カクヨムさん作家さんに多い「イラストも話も面白い方々」尊敬します。近況ノートで何人かの作者様に頂いたイラストを紹介しておりますが、その方々もお話や文章も巧みな皆様です。それぞれの作者ページへGo!ですよ。創作者の両刀使い凄すぎる。


☆座右の銘があれば教えて下さい!

 うーん、あるのですけれど、言ってしまうと出身校がバレてしまうので。

 七転び八起き、とか、真摯に誠実であれということは目指しています。できているかどうかは別として。


☆お疲れ様でした! なにか一言!(自己PR等ありましたら!)

 カクヨムコン10参加します。あまり今回は大きく宣伝しないと思いますが、参加するからには賞狙いたいです。まずは「月色乙女」、ご興味ありましたら、どうぞいらしてくださいませ。

 今年四月時点の完成ヴァージョンを読んでくださった皆様には、是非とも新しい最終話をお読みください! 幸せたっぷりです。


 そしてこのエッセイを最後まで読んでくださった皆様、お時間をいただきどうもありがとうございます。

 ご紹介した作者様は皆様、素晴らしい書き手の方々です。ぜひ訪れてみてくださいね。

 蜜柑桜の作品も、これをお読み頂いた方のお気に入りの一つに入れてもらえるような作品になっていたら幸いです。


 Vielen herzlichen Dank für Ihre Aufmerksamkeit!

 

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