お試し無料!一週間限定で恋人に


 文学部の二年生、早緑胡桃は短編小説のアイディアが出ずに苦労していた。部のルールで二ヶ月に一作、短編小説を書かねばならないのだ。ただし、そのテーマは恋愛小説。経験のない胡桃にとっては鬼門のジャンルだ。苦労している彼女を見かねた藍野先輩が、ある提案をしてくる。

「じゃあ試しに1週間、おれたち仮の恋人にならない?」

 同じ文系部で、恋愛小説を書くというだけで繋がっている二人。でも、胡桃には秘めた想いがあって。恋をすることは素晴らしい経験であるのに、なんでこんなに苦しいのでしょう。

 彼女の想いと彼の想いが、作中の恋愛小説の描写とクロスオーバーして描かれる恋の物語。
 甘く、切なく、やさしくて、そして何と言っても「巧い!」です。

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