第17話 案の定で草
「楽でいいな」
宿屋は先払いのところが多いのだが、ここは後払いでいいということで金の勘定の面倒が減った。
さて寝るか。
魔族領いた時みたいに起きたら拷問部屋だったりとかはないで欲しいが。
「起きろ! 世界樹の恩寵なき非エルフよ!」
心地いい眠りについていたら中年の野太い声に起こされた。
何事かと思うと拷問椅子に座らされている。
どうやら案の定だったようだ。
「すいません、さっきまで宿屋に居たような気がするんですが」
「すまんな宿屋は我々専用でな。他種族は罪人と共に監獄に収容するように決まっておる。貴様も奴隷契約を結んでもらって収監させてもらうぞ」
そういうとエルフの看守はナイフで俺の手を切り付けるが傷つけられないので血が流れず、契約が完了できないので思いっきりナイフを押し付けると後ろ向きに倒れた。
「グオ! ナイフが馬鹿になっとる! どうせ雑魚だ! 契約などいらんわ! 連れて行け!」
「ついて来い」
拷問椅子から立ち上がらされると牢屋に入れられた。
「新入りかい」
寝ぼけた頭でどうしたもんかと考えていると腕にバンダナを巻いたエルフの女が話しかけてきた。
──
コンテストに出る準備に入るので次の更新はコンテスト後の二月以降になります。
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武器として召喚されたのでステータスが表示されず、魔王を倒したのに信じてもらえないどころか国家転覆罪をかけられて処刑されそうになったので国を滅ぼすことに決めた 竜頭蛇 @ryutouhebi
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