この夫婦、まさに「人でなし」

人でなし。
意味としていくつか考えられる言葉である。さてではこのタイトルにある「人でなし」は。この夫婦はどのような「人でなし」であるのか?
そこについては、ぜひ読んで確かめていただきたい。「なるほどなあ」と感心することを保証する。

妖怪というと、どんなものを思い浮かべるだろう。
この作品に登場する妖怪は、いずれも誰もが一度は耳にしたことがあるものではないだろうか。
そんな妖怪たちと、それから人と。この関わり合いを毎章大変に楽しめる。
妖怪には妖怪の、人には人の、考えがある。なるほどこういう考えもあるのだなあと、そんな風に思いながら読むのもまた一興です。

そして何より。
中心にいる信太郎と永が魅力的なのです。
ぜひ、ご一読ください。

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