そうかな…？　そうかも……

　あんまり良い一言紹介になっていないのは申し訳ないのですが、個人的にこれが本作の端的な感想です。

　作者さんと対照的に私はロシデレのアニメを全話見ましたが、ラブコメとして見た場合ほぼ同じような感想を抱きました。ちゃんとした信念を持っているはずのアーリャ（ヒロイン）が重要な場で特にアクションを起こさず主人公が悪い言い方をすれば、でしゃばってしまうのは本末転倒です。ここで主人公がアーリャを支える役割に徹していれば『覇権』は取れたのかもしれません。
　すみません、この作品のレビューに戻ります……

　確かに本を読みたい人は本屋で買ったり図書館で借りたりするのが自然でカクヨムを使う人はよっぽどの好事家だと思います。
　そのカクヨムにはネット小説特有のノリが強いものばかりで、鬼になった妹を人間に戻すために努力して戦う主人公の話などは受けそうにもなさそうですよね。（というか逆に拒否反応起こしそう……）
　『覇権コンテンツ』が生まれるのは、物語内ではっきりとした主人公の苦難や努力描写が書かれている作品が受け入れられる土壌が出来ないと難しいのではないかと思います。
　ネット小説について考える良い機会になる作品です。