終章
私も体験談を市の職員さんに話しました。名前は伏せてもらえます。短く簡潔にまとめられて、いずれ市立図書館で誰もが閲覧できるようになります。おそらく、あの同窓会のナカバヤシさんの体験談もそうなるでしょう。ただ私は、混線現象という珍しい体験をしたので個人的にも記録しておこうとこの文章を書きました。数年後にでも誰かに読んでほしいと思う日が来るような気がしたからです。
ちょっと不思議に思う事があります。なんで公民館の掲示板に貼られていた、混線注意のお知らせの貼り紙はあんなに小さかったのでしょう。それについて今でも時々考えます。変に騒がれないようにするため?きっとそうでしょう。そう思うべきなのでしょう。それ以外に思えないのでしたら。
あの貼り紙の大きさはこう言っている気がします。
分かる人が分かればいいのよ。
気付く人が気づけばいいのよ。
終
混線備忘録 肥後妙子 @higotaeko
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
関連小説
とある戦国電脳世界の体験/文鳥亮
★27 エッセイ・ノンフィクション 完結済 9話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます