第11話
R「ふぅ.....少し遠くまで来すぎちゃったかしら?」
辺りを見回すと、崩れた廃墟のビルが私を取り囲んでおり、ここが本当に大都会だったという事が見て取れる。
R「それにしても......ここでは、いったい何があったのかしら?」
R「老朽化が進んで崩れたの?それにしては........。」
私の目の前の光景には、ビルとビルの間の巨大な十字路で、アスファルトが陥没しており、巨大な湖が形成されている。
R「ちょっと......湖の中を覗いてみようかしら?」
綺麗な湖に顔を突っ込んで、目を開いて水の中を見てみると、見た事のない魚や、植物が生えており、陥没した都市の地下で生態系が形成されていた。
どうやら、陥没した場所の地下には、地下鉄や地下デパートがあったようで、アスファルトに埋もれている物の中には、お店の入り口らしき場所や、お店の看板、地下の通路等が見て取れる。
R「ぷはぁ........。」
R「凄いわね.......。」
R「それに......これだけ広い湖なら水浴びも出来るかも.......。」
記憶を失って目が覚めてから、一度もお風呂に入れていない事を気にしていた私は、明日来る時には、いろいろ持ってきて水浴びをする事を決意する。
R「これ以上先に進むには、湖を泳いで渡るか別の道から遠回りをして進むしかないし、ここら辺で一旦この近くの建物を探索してから拠点に帰りましょう。」
建物の外から中を確認し、安全そうな建物を選んで入っていく。
廃墟の建物の中は、屋根が崩れていたり、ガラスが散乱している場所、大きな穴が開いてしまっている場所が多くある。そういった場所を避けて安全そうな場所のみを探索し、使えそうな物がないかを見ていくのだ。
R「これは.....大きすぎるわね。」
床に落ちている大きな木の板を手に持ちながら、
R「これを持って帰ればいいのだけれど.......。」
と考えるが、ここまで拠点から遠く離れているし、体力もいるのでこれを一人で持って帰るのは大変すぎる......。
ここに拠点を移すのでも良いけれど、この近くに今の拠点ほど床に物が散乱しておらず、崩れなさそうな空間が無いため諦める。
それに、これ以外にも使えそうな物や、食料も見つかったため、これ以上は持ちきれない。一旦拠点に帰る事を決心した私は、持ち物を整理して拠点に向かう。
R「ふぅ......、いろいろ見つかったし、これ以上は持てないわ.......。」
R「一旦、帰りましょう。」
他にも食べられそうな缶詰も落ちていたのだが、ここには明日水浴びをしに来る予定なので、無理をせずに2缶と、使えそうな道具を持って帰る。
私がここで見つけたのは、鉄製のスコップだ。
どうやら私が入った建物は、手芸屋だったようで、床には土や植物の種.....それから錆びて壊れてしまっている道具やボロボロになった糸や、布等......いろいろな物が落ちてあった。
ちなみに、何故手芸屋に缶詰が大量に落ちてたのかは、結局分からなかったのだけれど、人がいた痕跡も無く。誰かいませんかと何度も声を掛けてみても返事はなかった。
R「残念ね.......。今日も人の痕跡は見つからなかったわ......。」
ぐぅ........。(おなかの鳴る音)
そういえば、今日は朝から何も食べずに体力を使う事ばかりしているのを思い出す。
R「お腹も空いてきたわ......。」
何度か休憩を挟み、水分補給を行いながら、私は拠点に帰って来るのだった。
<制作物>
焚き火場 (石で囲んだだけ。)
拠点の扉 (陳列棚を組み立てて置いただけ.....ただ、それだけでも拠点に熱が少し籠るようになった。)
かまど (タイルと石で積み上げた簡易的なかまど(?))
<持ち物>
巨大なリュックサック
in[ノート1冊、筆記用具(シャーペンと消しゴムのみ)、水の入ったペットボトル1本、栄ヨーバー2本、マッチ1箱。]
空の缶詰:1缶
栄ヨーバーの袋(ゴミ)
サバイバルナイフ
汚れたバターナイフ2本
汚れたフォーク2本
汚れたスプーン3本
マッチの箱1箱:44/50 (使用中)
バスタオル1枚 (使用中)
タオル2枚 (使用中)
懐中電灯:0/500
スポンジ:2個 (未開封)
スポンジ:1個
スコップ:1個
1缶:賞味期限:2028/08/11 カンパン100g (未開封)
1缶:賞味期限:2023/01/01 フルーツミックス! (未開封)
1缶:賞味期限:2028/09/12 サバっと缶 水煮 (未開封)
1缶:賞味期限:2025/12/01 ウマっとコーン (未開封)
1缶:賞味期限:2027/08/20 カンパン50g (未開封)
1缶:賞味期限:2025/04/08 牛缶 (未開封) New
1缶:賞味期限:2017/02/10 缶みかん。 (未開封) New
1瓶:大きな瓶に入ったお酒?1000/1000 (未開封)
※ラベルが剥がれているためお酒っぽいという事しか分からない。
水の入ったペットボトル1本:100/100
空のペットボトル2本:0/100
キッチンを美しく!:???/80
綺麗な凹んだ小さな鍋:0/193
※ペットボトルを洗うのと、ペットボトルに新しく水を追加するのと、火を消すのに使った。
錆びたバケツ
in[錆びたハサミ2個、錆びた針12本]
大量の木の枝
段ボールの束
現在時刻:昼(?)
外の天気:晴れ。
気温:少し暖かい(?)
健康状態:健康。
本作の主人公:R =
ライゼの終末探索日記 白ウサギ @SnowRose0
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