"キャラの作り方・続"

**キャラクター作り方・続**


キャラクター作りのお話をさらに深堀していこうと思います。


というのも前回も書いた通り、やはりキャラクターは物語の花形となりますので考えることは多い。


設定を少なくしたとしても、キャラの性格や思考などは最低限には考えないといけません。

そういう意味でも"様々な性格、思考のキャラクター"を作れるかどうか。

これで書き手の腕が試されたりもします。


主人公を"自分の投影"とすると、あと何キャラをストーリー上に登場させられるでしょうか?


そこに個性は出せているでしょうか?


ということで本日のお題は"キャラ作りのためには自分自身がどのように行動するのがよいか"を語っていきます。



**キャラ作りのための勉強法**


私は3つほど大事にしていることがあります。


①沢山の人と会話をする。


②様々なことを自分に関係ないと思わない。


③適度にアウトプット。


これらを順番に解説していきます。



**沢山の人と会話する**


私が最も大事だと考えることです。

これは台詞回しに必要不可欠なもので、しっかりした人と人とのコミニュケーションが取れないと書く場合にも支障をきたします。


例えばリアルの会話が一方通行(ただ自分が黙々と好きなことなどを相手に話す)だと、それが書く場合にも反映されてしまいます。

例えばキャラクターが1人だけ長々とセリフを言ったり、話している内容が噛み合わないなどの影響が出ると考えています。


これについては実際に昔、他の作者さんと話し、その方が書いてる作品を読んだ経験からです。

全てがそうではないと思いますが、間違いなく傾向は見られますね。


まずは聞く力と聞いたことに承認していくことで、相手の気持ちを汲み取れる力をつけましょう。


また、人間なので、たまには"とんでもない性格"の方もいます。

それはそれで、しっかり話を聞いて、相手が何を考えて言っているのか思考する。

そんな人が相手だと会話が嫌だと感じることもあるでしょう。

しかし、それもまた自分の作品にキャラクターとして落とし込めるチャンスです。

なぜ、"その人物の会話が嫌なのか"を考えることで自分の作品のキャラクターを嫌な気分にさせることができる。

間違いなく物語に深みが増していきます。



**様々なことを関係ないとは思わない**


いくつか質問させて下さい。


・あなたは"魚釣り"をしますか?


・あなたは"ゴルフ"をしますか?


・あなたは"お菓子作り"をしますか?


・あなたはファッション雑誌を見ますか?


・あなたは何故、砂漠が夜寒いか知ってますか?


・あなたはモラトリアムという言葉を知ってますか?


・あはたはコンプライアンスという言葉を知ってますか?


・あなたは"!"←このマークの正式名称を知ってますか?


これらは適当な質問です。

この質問の中で"やっている"、"見ている"、"知っている"というものもあるでしょう。

それは興味があるからですよね。

または、たまたま目に入った情報を覚えていたかです。


では逆に興味が無かったり、目に入らなかったりしたらどうでしょうか?

恐らく"知らない"、"知ろうとしない"わけです。

知らないことが多いと、やはりキャラを数多く作ることができません。


キャラクターによっては釣り好きもいるでしょう。

ゴルフをプレイする社長的キャラクターも出ることもあるでしょう。

はたまたスイーツ好き、ファション好き、砂漠に住む人など登場させることもある。


そんなキャラクターたちが、なぜそれらを好きなのか、住んでいる所は住みやすいのか、または引っ越したいか……など、内面的な掘り下げは大事になってきます。


さらに、


"〇〇だからこれをやる"


行動する理由ですね。

これはキャラクターの行動理念に繋がったりするのでとても大切な要素です。


食べることが好き、戦うことが好き。

自分のキャラは、どうしてそれらが好きなのかを考えてみる。

また嫌いなことがあれば、なぜ嫌いなのかを考える。

また、ここに住んで何を感じているか。

利便性がいいのか不便なのか、暑いのが好きか、寒いのが嫌いか。


これらの要素を作ったキャラクターたちに落とし込んでいくためにも"自分が興味ないことは関係無い"は今すぐやめましょう。



**適度なアウトプット**


自分の頭の中でキャラクター同士を会話させる。


全く浮かばない人は訓練してください。

とにかくバランスよくキャラが会話のキャッチボールをさせていきます。


そして、それを書き出してみるという作業をしていく。

書く場合もト書きは一切いりません。

台詞回しのみで書きます。


キャラのセリフが極端に長くなっていないか、しっかり会話になっているか読み直してみる。


ただしキャラのセリフが多くなる場合もあります。

"説明する時"や"推理を披露する時"ですね。

それでも長くなり過ぎないように途中で他のキャラの相槌を入れたり、ト書きを入れたりして読みやすくしていく。


余談ですが、なるべく説明はト書きでなくセリフで出来るようにしていくほうがいいでしょう。

キャラクターの魅力を伝えるチャンスでもありますので。



**まとめ**


①沢山の人と会話しているか?

これは長年かけてじっくりやっていくもので、面倒と感じる方もいるかもしれません。

しかし、これが最も人間味のあるキャラを制作する上で大事になってくることだと思いますので、しっかり実践していきたいです。


②興味の無い事でもインプット

何かに触れて「なるほど」と思える機会を増やしていきましょう。

また文章や文字を見てわからなければすぐに調べる。

とにかく知らないことを少なくする作業をしていくと様々な趣味や思考のキャラを生み出せます。


③会話回しのアウトプット

頭の中でキャラクター同士の会話をさせる。

できない人は必ずできるようにしましょう。

恐らく物書きにとって必須スキルです。

こちらをスムーズにできるようにするには、やはり①の要素が重要となってきますね。


________________



いかがだったでしょうか?


これらの事柄を取り入れることで、間違いなく味のある濃厚なキャラクター作成ができるようになります。


私が思うに物書きが書いていない時にできることで最も時間を掛けるところが"ココ"である感じます。


※特に私は①が重要と思います!


私はほぼ全く本を読みません(今まで読みきった小説は10冊くらいです)

ただ仕事上で多くの方と会話して、英語の勉強のために地元の駅前で海外の方に話しかけたりと、とにかく人と関わるようにしておりました。


そうすることで自分の中で生み出せるキャラクターの幅も広がり、物書きが楽しくなります。


人と関わることが少ないと感じる方もいると思いますが、今は昔と違って様々なコミニュケーションツールがありますので、自分から行動してみるのもまた経験です。


今度はその経験が面白いストーリーを生み出す要素となることでしょう。

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