7話 勘弁して
少し疑問である。
今回のコラボにおいては初対面感を演出するために事前打ち合わせなどはないという。少し怪しく感じるが、今更どうにか出来ることでもない。従っておくほうが無難ではある。
だが事前情報は必須であるため、一旦整理をしておこう。
エキナセア雪
個人勢として2、3ヶ月前からの活動開始であるものの、清楚な立ち振舞や時折見せるセンスなどで人気を博し、現在チャンネル登録者数は30万を超える。
ゲームは多岐に渡り、repexはそこそこ。
リスナーのことを『あられ』と呼ぶ。
チャンネル登録者数は10倍近く違う。個人勢であるというのにここまで伸びるというのは単純に才能があり、チャンスを掴んだからなのだろう。
プレッシャーになる、というわけではないが素直に尊敬はする。
現状を顧みるに企業勢だからといって直ぐに人気になるわけではないということはわかっている。それこそ、イベントでの活躍や有名となるような行動が無ければ人気になることはない。
そう考えるとこのコラボは救いの糸のようにも見えてくる。
救いの糸なのか、ただの当て馬か。
わからない。人気のためならばもっと効率的かつ、安定の方法があるはずだ。
実際何の意図があってコラボを依頼してきたのかはわからないが、活用させてもおう。
◇
【何故かコラボ】repex、やっていきます /wエキナセア雪【出溜田弁/ぶいらいふ!】
「はい、えーコラボになりました」
コメント
:多いな
:きちゃああああああああ
:なんでこのコラボになったんだ
「理由は私も知りません。意図がわかりませんでしたね」
コメント
:めっちゃ戦略的に考えてそう
:知らんのんか。またマネージャーか?
:まあやるだけやったれ
:蜜を吸わせてもらおう
「まあ、というわけでコラボです」
パソコンからエキナセア氏の立ち絵を引っ張り出し、配信にも映るようにする。
青紫の肩まで掛かろうとする髪に、水色の瞳。
少しだけ和を感じるような佇まい。エキナセア雪氏の立ち絵である。
個人でこのクオリティのものを使うのはどれだけ値段が掛かるのだろうか、なんて不粋なことを考えてしまう。
VTuberというものは元となる立ち絵をイラストレーターに描いてもらわなければ話にならない。そこからソフトなどを使って絵をぐりぐり動かして初めてVTuberとなる。
個人勢は企業勢に比べてそこら辺は大変だろう。
エキナセア氏はミュートを解除し…
『──どうも、今日はお願いします』
凛とした声とともに、寒気がした。
それは単純に気温が低いからでも、その声を不快に思ったからでもない。
言ってしまえば、捕食者に見つけられた獲物。
普段動かない表情筋が即座に筋肉痛に見舞われそうになるほど引き攣っている。
「…よろしくお願いします」
思い返してみれば、酷く聞き覚えのある声である。
嗚呼、碌なことにならない未来が容易に想像出来てしまう。
この場で冷静になる方法など借金の額を数えるくらいである。
──我、太平を見出したり
などという現実逃避が出来たらどれだけ良かっただろうか。
今すぐにでも配信切ってやろうか。だがそれをしたらこいつは家まで来るだろう。
『ええ、よろしくお願いしますね』
ただ一言だけ言わせてもらいたい。
『──社長♡』
勘弁してくれ。
◇
「………………」
『ちょっとは喋ってくれても良くないですか?』
「断じて拒否させて貰いたいですね」
『やっと喋ってくれましたね!!』
「……頭痛がしてくる」
コメント
:どゆことや????
:あっ(察し)
:少し出溜田の当たり強いなw
:遂に…か
一部の視聴者は既に気が付いているようである。当然と言えば当然なのだが。
自分にとっての最高の選択は今すぐに配信を切ることだが、私にとっての利益・信用から考えるとそれは得策ではない。二択のうち、私のしたい行動をしろ、と言われても恐らくずっと迷い続けるだろう。
正直、甘く見ていたのかも知れない。
いずれはこうなると予測はしていたものの、余りにも早い。
「はあぁ゙ぁ゙あ」
コメント
:草
:初めてこんな出溜田見たわ
:【悲報】初見、状況が理解出来ない
:もうほとんど一人に限定されてるんだよなぁ……
今すぐにでも逃げ出したいが、悲観ばかりしているわけにもいかない。
取り敢えずは説明である。
「えー、はい。お気づきの方も多いと思いますが、『変態ストーカー野郎』です」
『社長酷いじゃないですか〜』
コメント
:ふぁ!?!?
:はい清楚終了
:???????????
:まあ、知ってました
:あかんやつぅ……
:野郎ちゃうやんけぇ!!
:これは裏山案件
何が酷いだ。何が羨ましいだ。
ストーカーなどたまったものではない。
「よくこれまで清楚で…いや、普段は普通でしたね」
『社長だけ”特別”っていうことですよ』
「鳥肌が立ちました」
特別を強調してねっとりと言われると、ぞわぞわと鳥肌が立ってくる。
この変態ストーカーは自分が絡まなければ普通、それどころか清楚に値することがたちが悪い。
嘗ても仕事は優秀であり、接客などでも高評価をつけていた。…ストーカー被害について書けなかったことは少しだけ後悔しているかもしれない。
ともあれ、だ。
「──どうやって私を見つけたんですか?」
これに尽きる。
実際いつかは見つかるだろうとは思っていたものの、余りに早すぎる。想定では1年以内だったものの、まさか1ヶ月ほどで見つけられるとは思ってもみなかった。
まだ登録者数は3万人ほど。簡単ではないだろう。
『それは…愛の力、ですかね』
「……そういうのじゃないんですよ」
『えぇー、それも多少はあったと思いますけど」
コメント
:草
:もう出溜田疲れてきてるだろw
:これは前世バレ…なのか?
:エキナセアちゃんの像がガラガラと…
本当に溜息が出そうになる。
『やる時はやる』人間であるというのは、これまでの行動からも人柄からも間違いはないのだが、如何せんそれまでのスイッチが面倒になっている。
昔のように立ち振る舞ったならば簡単なのだろうが、今は配信中である。
「で、結局どうやったんですか?」
『…言っちゃいますよ』
「早くしてください」
何だか面倒になっているような気がする。
以前はサバサバとしていたように思ったのだが……こちらの様子でも探ってきているのか?
実際自分の現状というのは気になるものなのだろう。
エキナセアは息を整え、
『元社員総出で探しました!!』
「???????」
コメント
:えぇ…
:結束力ぅ…ですかねぇ?
:ストーカーは社員全員だった…?
:草
「…まじで言ってます?」
『マジですよ。私達がどういう人間かよく知ってますよね?』
「まぁ…確かに」
『ふふふ…これくらいは出来ます』
コメント
:社員全員ストーカーってコトォ!?
:想いが重い
:どんな経営しとったんや…
出来てほしくなかった。
会社は社員が多いわけではなかった。“少数精鋭“が当てはまる。
自分が自ら引き抜いてきた人材や、会社に突撃してきた人材が集まった結果、あの会社を経営することが出来たのである。
それ故、中々濃い人間が多い。
そのくせ仕事は出来るのである。一芸しかり、多芸しかり。
その力をこんなことに使ってほしくはなかったが。
:何でエキナセアちゃんはストーカーになったんや…
『いいですね、その質問。答えて差し上げましょう』
「は…?」
いや、いいのか? 本人が良いのならば構わないが。
ただ配信の空気が死んでしまう可能性があるのが難点ではある。
「…出来るだけ簡単にしてくださいよ」
『分かっています。けど、…社長恥ずかしがり屋さんなんですか?』
ああ、面倒。
テンションがおかしくなっているのかもしれない。中々珍しい姿ではあるが、対処はしておかなければならない。
このまま放置しておいても碌なことにならない。
『あれは私が新卒のことだったんですが──』
そんな思いとは裏腹に記憶は想起されていく。
◇
エキナセア雪の所謂”中の人”は自分の部下だった。
新卒であるというのに他人に注意を払いながら仕事を完璧にこなしていくなど、優秀も優秀。入社した会社がブラック企業でなければ成功は間違いなかっただろう。
容姿端麗、品行方正などとことん褒められていた。
実際その能力はあったし、人柄から見ても確かな優しさを持っていた。
自分もいい部下が出来たものだと感心した記憶がある。
自分は当時は仕事をただひたすらに効率的にこなしていくことだけを考えていたため、彼女の存在は非常にありがたかった。
自分の仕事に間違いがなくついて来ることの出来る人材は珍しい。
「そこをやっておいてくれ」といえば、「既にしてあります」と言われることもしばしば。自分も教育を担当していたためよく覚えているが、彼女は才能があった。
彼女は『最初から出来る人間』であった。
初めから高レベルで成功を収めていく。万事に対して才能を持っている人間。
恐らく何等かの競技をしろと言われれば、初めからハイスコアを残し、勉学においても初めて見るような学問に対応することが出来るような人間。
それは中々希少な才能なのだろう。
自分もそういった人間を一人だけ知っていたため、よく比較していたものだ。
容姿端麗で優秀。上司からも気に入られ昇進すること間違いなしの新卒。
それは他者からすると面白くないものであったらしく、段々とヘイトが溜まっていった。
嫉妬なのか、八つ当たりなのかは今でもわからない。
──結論から言うと、イジメが発生した。
小さな無視から始まり、責任転嫁や物の紛失など陰湿なものが多かった。
ブッラク務めでストレスが溜まっていたのか、醜い憂さ晴らしなのかは分からなかったが、いずれにしようとしょうもない事柄ばかりであった。
彼女はそれを受け流すことが出来ず、メンタルにダメージを受けてしまった。
どのような育ちであったかは知らないが、今まで悪意に晒された経験は無かったのだろう。
『なんで…?』という彼女の声と顔はよく覚えている。
絶望し、打ちひしがれた顔だった。
彼女の顔は元の綺麗な白ではなく、蒼白という言葉が合う白へと変化し、声は震えていた。
メンタルに影響が出ると、健康面にも仕事にも影響が出る。
彼女はまず仕事の効率が落ち、集中力が落ちていった。そして続いて体調が悪化し会社を休むことが増えていった。
結果からいえば、イジメの目的は達成されたのだ。
そして、それは自分にとって都合が良かった。
当時から起業のために会社形態を知るために働いていたに過ぎなかったため、退職など容易に可能である。ここで優秀な人材を逃すことのほうが圧倒的にデメリットが大きい。
だからこそ、彼女のメンタルケアに務めた。
自分が起業する会社で働いてもらえるように、じっくりと、ゆっくりと。
『辛かったね』『大丈夫か?』なんていう下らない同情は必要ない。
ただ、寄り添うだけでいい。
彼女に必要なのは自分を慰めてくれるぬるま湯ではなく、乗り越えるべき壁だった。
雨でも、雷でも彼女に寄り添った。
変な噂が立とうと、こちらにイジメの影響が及ぼうともどうでもいい。
こちらとしては彼女を引き入れることのほうが重要だからだ。彼女はそれに罪悪感を抱いていたようだが、それも含めて乗り越えてもらわなければならない。
いや、こちらに影響が出るほうがありがたかったかもしれない。その方が彼女からの感情は自分に向けられやすい。
イジメた者達を潰す必要もない。そのほうがこの企業は腐っていく。
結果的に、彼女は自分を尊敬するようになっていった。いや、尊敬すら越えた感情がある。彼女のこれまでの人生からか、初めての経験からかは知らないが、非常に上手くいった。
だが、それはこちらの話。
彼女から見た話は少し変わっている。
『──という感じで助けてくれたんですよ』
コメント
:重い重いよぉ…
:脳焼かれてて草
:えぐぅ…
:出溜田いいぞ
「…まあそこからストーカーになるのは予想外でしたけど」
本当に予想外だった。多少依存される可能性くらいは考えていたが、それでは足りなかった。
見積もりを甘くした思いはなかったのだが。
メンタルが回復してからは元通りに戻り、こちらを信頼しているように見えていた。それだけならばこちらとしてもこれ以上ないほどの結果だっただろう。
「住所を教えてないのに家の前で待たれていた時は恐怖を覚えましたね」
『…仕方ないじゃないですか』
コメント
:草
:いや、普通に怖いわ
:割と本気のストーカーになってて笑う
優秀がゆえ、こちらの住所などの情報を得ることは容易いのだろう。
とはいえ、それで家の前で待つのは完全にストーカーである。
あの時の笑顔は忘れることは出来ない。
だが、こうして過去の話をすると一つだけ懸念点が思い浮かんでくる。
それが”彼女のリスナーの反応”である。
彼女がどうして人気になったのか自分は知らないし、どのようなリスナー層なのかも知らない。
もしアイドル売りをしているのならば私という存在は酷く邪魔なものだろう。
リスナーの反応をみてコラボを変更するわけではないが、一つの指標をしては扱いやすいものとなる。
『もしかして私のリスナー、『あられ』の皆さんの反応を気にしてます?』
きっしょ、なんで分かるんだよ。
「まあ、そうですね。こうした関係性からトラブル発展なんかは笑えませんし」
『ふっふっふ、実は大丈夫なのですよ』
「やけに自信満々ですね」
胸を張っている様子が容易に想像出来てしまう。
実際彼女は優秀である。このコラボをするというのに対策を取っていないとは思えない。
──ならば大丈夫だろうと思い、彼女のコメント欄を見てみると
コメント
:うおおおおおお早く結ばれろ!!
:ふふ……ちょっと下品なのですが…ふふ
:ガチ恋にとってはNTR。だがNTRは至高。はっきりわかんだね
:早く結婚しろよ
な ん だ こ れ
「えぇ……」
『教育の賜物、ですかね』
コメント
:聞いたことがある…エキナセア雪の視聴者層はNTR好きかカプ厨しかいないと…!
:やべえ奴らがいるって話題になってたな
:草
いや、ある程度の概要は理解することができた。
要するに彼女が自分のことを言い続けたため、集まってきたのはNTR性癖とカプ厨しかいないというわけである。中々に酷い惨状ではある。
こちらとしては炎上が少ないことはありがたいが、カプ厨対応なんかは面倒である。
『ふふふ…どうですか?』
光悦とした声が聞こえてくる。
ああ、こいつ外堀から埋めようとしているのではないかと思ってしまう。多分事実。
ビジネス的なものであろうと彼女ならばそれだけで物にしてしまうかもしれない。
何処で情報が湾曲するかもわからない。
「何と言うか…貴女らしいですね」
『ありがとうございます!!』
「いや、別に褒めているわけでは──」
そんな時、一つのコメントが目に入る。
:責任取れよ
ああ、そうだな。
『……社長?』
責任。そうだ、責任があった。
全身から冷や汗が出て、吐き気と頭痛が止まらない。
“責任”
大人ならば、人間ならば抱えなければならないもの。
失敗した際はその責任を取らなければいけない。
”自分のせいで“なんていう自罰的思考だけでは何の意味もない。それは責任を取ったわけではなく、自分を責めているだけだある。
結局自分は責任を取ることが出来ていないのではないか、という思考が占領する。
選択したのも、失敗したのも、全部自分に責任があるというのに。
今の自分はどうだ?
結局逃げているだけである。
会社の借金を自分で返すことでせめてもの罪滅ぼしをし、VTuberという存在になることで現実逃避をする。
借金からの現実逃避ではなく、責任からの現実逃避。
”出溜田弁“という皮を被ることで、自分を見ようとしない。
──結局、自分は責任を取ることが出来ていない。
嗚呼、昔から何一つ成長出来ていない。本当に……
「俺はいつも………」
『社長!』
彼女の声が聞こえ、寒気がしてくる。
”社長は悪くないですよ”
なんていう幻聴すら聞こえてくる。ああ、クソっ…
思考が引っ張られすぎている。
今は”出溜田弁”なのである。配信に支障を来すわけにはいかない。
「――はい、どうかしましたか?」
何の異常も無かったかのように、通常通りに。
先ほどまでの自分は端から見れば明らかに異常性があった。それも、彼女という身近な存在からすると顕著なほどに。
過去のフラッシュバック、責任に対しての罪意識、トラウマ…
だが、今それは関係がない。
「と、まあこんな過去の話はやめましょう。この配信の本題はrepexですからね」
『っ…!そうですね、私は実は少し前からやってたので自信ありますよ』
ああ、それでいい。
やはり彼女は優秀である。取捨選択が上手い。
自分とは違って。
”社長、貴方のせいですよ”
ただ、罪の意識は消えることはない。
過去の光景を忘れることができない。
光景が重なっていく感覚に吐き気を覚える。
そうだ、こういう時は…
「――少し、手洗いに行ってきますね」
◇
ぶいらいふ!を語るスレpart×××
39:名無しのぶいオタ
エキナセアってゲーム上手いんやな……
40:名無しのぶいオタ
それよりも社長と社員、上司と部下の関係だったっていうのが…
41:名無しのぶいオタ
>>40
なおストーカー
42:名無しのぶいオタ
repexで出溜田が着てたアーマーで“すーはー“言ってるのは笑った
43:名無しのぶいオタ
なんていうかストーカーと犬が合わさったみたいな感じ
44:名無しのぶいオタ
あんだけ慕われるっていうことはいい上司であり社長やったんやろな
45:名無しのぶいオタ
>>44
あの表情筋と声色はどこから…
46:名無しのぶいオタ
闇ィですかねェ……
47:名無しのぶいオタ
何だかんだ出溜田も信用してるのよかったよな
48:名無しのぶいオタ
ワイ、カプ厨。この二人を推すことに決定
49:名無しのぶいオタ
エキナセアのリスナー層にドン引きした思い出
50:名無しのぶいオタ
>>49
初手で好きな人の話をする女やぞ?
そりゃリスナーもそういうの(NTR性癖とカプ厨)が集まってくるわ
51:名無しのぶいオタ
出溜田の元部下とか集まってくれんかな
どういう人間なのか気になるわ
52:名無しのぶいオタ
俺は有葉とのコラボがもう一回見たい
53:名無しのぶいオタ
それならなんか元社長っていう立場活かして企画してくれんかな
人生相談とか、ぶいらいふ!の会社経営についてとか
54:名無しのぶいオタ
早くボイス出してくれ
55:名無しのぶいオタ
段々と要望ばっかになってきてて草
56:名無しのぶいオタ
まあ実際そろそろ動き出す頃やろ
57:名無しのぶいオタ
repexの大会とか出んのかな?
もうすぐやるやつ
58:名無しのぶいオタ
>>57
流石に現状の出溜田は無理や。有葉の応援してろ
59:名無しのぶいオタ
出溜田って人生濃いよな
自分の人生語ってるだけで人気になれそうではある
60:名無しのぶいオタ
公式ラジオかボイスやな
61:名無しのぶいオタ
照野ネキとコラボして困惑して欲しい
62:名無しのぶいオタ
>>61
一切動揺とかせずに正論でぶん殴るぞ
63:名無しのぶいオタ
出溜田ママとエキナセアママって仲いいんやな
これは…いいですねぇ
64:名無しのぶいオタ
夏コミとかもあるんか
準備しとかんと
65:名無しのぶいオタ
取り敢えず今後の予定は有葉の応援かな
66:名無しのぶいオタ
>>65
そうやね。有葉の唯一の取り柄を見せなければ…
67:名無しのぶいオタ
当事者じゃないのに緊張してきたわ
68:名無しのぶいオタ
出溜田、また同期で配信してほしいな
◇
「はぁ……………」
配信を終え、一息つく。特に開放感はない。
彼女とは未だ通話は繋がったままであるため、会話をすることは可能である。
少々、話したい事がある。
彼女もそれはわかっているからか、通話から抜けようとする素振りは見せない。
まあ彼女ならば此方の意図を読み取ることは容易なのだろう。
「まあ、わかっているとは思うが、少しだけ話しに付き合ってもらいたい」
『…えぇ、勿論です社長』
今は特別何かを気にすること無く会話をしても大丈夫だろう。
今は”出溜田弁”ではないのだから。
「じゃあまずは―――」
まあ深くまで話しをする気はないが。
借金をした。VTuberに生まれ変わった 満月の月食 @miminana7
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