第2話 日中開戦!! その頃 朝鮮半島は・・・・・
まずはだ、日本はずいぶんと強くなった。しかし、それを見越していたかのように朝鮮半島では暫定統治軍である日本に対しての風当たりが強くなってきていた。
日本 帝都東京 昭和13年 3月 2日
開戦前夜の様相を呈し始めた帝都、「東京」。もともと地方都市出身である僕からすればこの昭和初期 東京 はかなり、異質に感じていた。その時である不意に記憶が遠のきその場に倒れた。
気が付くと会社の個室トイレに戻っていた。そして、そのトイレは今までの会社ではなかった。
現在 令和6年 三菱重工業 本社ビル 12階 男子トイレから~
なぜか、はじめてだとは思えなかった。その通路をどう通ったか半分覚えていないがある部屋の前に来ていた。
「主任、どうなさいましたか? もうすぐ部内会議ですよ」
「早苗くん、ありがとう、第二会議室だよね」
あぁ、そうか。僕はフェローになっていたんだね。
そういえば、新しい企画が・・・・ビジネスバッグには企画書が・・・・タブレットに入っている。
いろいろ、起こりすぎだ。昭和と思えば 「令和の東京」にいる。
会議は順調そのものだった。今回の議題は潜水艦の初期設計についてだった。正史とは違いすでに原子力潜水艦の新造、しかも 新しい概念の潜水艦の試作の件だった。
しかし、珍しいものだ。もう、紙という文化がなくなりながらく時間が経過したらしい。すでに、プロジェクターは「3D映像」となり、ネットを休憩時間に見ていると記憶とは「正史」とは異なる記事が出ていたのだった。
「何々、【日中戦争】は昭和 13年3月14日に始まり、当初の予定通り快進撃を見せたが、同月、27日、朝鮮軍が正式に発足。29日、時を合わせる様に日中戦争に参戦。」
「え、これはまずいでしょう。」
と杉田は思ったが またもや激しい腹痛が杉田主任に襲い掛かるのであった。・・・・・・・
昭和 13年 4月 3日 三井造船工場 某所
またもや、昭和である。元々、通信機器を開発製造販売していたこともあり、昭和と思えないほど通信技術は進歩していた。しかし、「基本的には海軍と陸軍だけに」技術を提供しており、ある程度、民間にも技術が伝えられたとは言え、まだ、白熱球が蛍光灯とトランシーバーの普及、「携帯電話」の先駆けのような「移動電話」なるものが開発されだしていた。
「これは、ほかにも【転生】したな!」
杉田の予測通り、転生者は少なく見ても「数十人」に増えていた。
新たな技術を得た新生「にっぽん」ともいうべき日本は正史とは異なる道を歩もうとしていた。
「工業力のある国、大きな国を制するのは間違えだ。我々の目的は将来軍の支援のための戦闘だけである」
こう、海軍工廠のトップが言うほど「中国」に進出したのも「共産党軍」「国民党軍」ともに支援に乗り出したのだった。
まずは もともとの「国民党軍」に対し、ドイツ・オランダ軍に対して「独立戦争」を持ち出し、橋頭保を築き始めていた欧米軍をアジアから追い出すという話を持ち掛けていた。・・・・・・・それは結果的に「ある意味」ヤバい状況を招くのだが・・・・
とりあえず、中国のテロリストを掃討するべく中国に進出した帝国陸軍と海軍であったが、『朝鮮軍』が中国に進軍している。これは、まずい正史上なかった事実である。ここは「早期講和」に持ち込まないといけない。しかし、歴史は冷徹であり「国民党軍」に対して「共産党軍」が編成し始めていたのだった。
大陸間でも通信可能のように巨大な電波塔が日本各地にあり、大陸での戦線の様子が長距離無線機にて情報が軍部指導部との意思疎通も何の問題もなく新たなる情報を得ていた。開発中のネットワーク戦システム(軍事インターネット網)と民間の連絡手段も新たに整備する事となった。
さらに、世界初の人工衛星、そして兵器としてのロケット「長距離弾道弾」の研究に入っていた。
「さあ、時は満ちつつある」
同じく転生した三菱電機の小野田君がそういうと我らが杉田も
「はい、そのようですね 朝鮮軍の動向が気になります。ここはやはり和約でしょうか?」
と
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