第3話 技術スキーム 新生 「日本」
昭和 15年に突入し、アメリカの影も強くなりだしていた。かねてから懸念していた事項を埋めるべくある「作戦」を極東アジア全域で始めていた。その名称は
「オペレーション シークタイム」そして、「オペレーション ギルドスキーム」
どちらもアジア全体の科学力と工業力を上げてしまう作戦で主にベトナムやフィリピン、タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシア、もちろん中国にも、そして太平洋諸島諸国に協力体制を敷くもので情報通信技術や工業技術を広めることで今後の後世世界の礎となるようにさまざまな波長帯域を使用可能にするように通信省に掛け合い昭和14年10月にはその技術スキーム研究を開始し、基本計画を本格的に動かし始めたのである。
このころになると昭和14年8月には「防空巡洋艦」に近接信管付き40mm連装機関砲や墳進弾の改良型である国産の「ミサイル」開発が本格化し、速射砲も155mm連装高初速度速射砲が開発されそれが三砲塔式となり、急設型である「試験戦艦 とうめ」には14年11月に初の対空ミサイルを搭載。Mk41のようなVLSではないないがシースパローを配備し始めた。15年になると防空巡洋艦 「なら」「くなしり」「いとまん」シースパローを本格的に搭載し六連ランチャーを4基砲塔し155mm速射連装砲は2砲塔を廃止した。
また、戦闘機も中国空軍、朝鮮空軍の飛躍的進歩により更なる強力なエンジンと武装、装甲が必要になりこの頃には、前世「零式艦上戦闘機」と呼ばれることになる戦闘機があったはずだが火星系と金星系の開発が顕著となり、昭和「15年式重武装艦上戦闘機」1760馬力の火星21を搭載し、20mm機関砲4門搭載され空母に乗せられ始める。また、同年中に「122mm墳進弾」からシースパローの改良型「15式空対空ミサイル」が開発された。
中国戦線に朝鮮軍が来援し戦線は固着した。しかし、新型の「機動対空機関砲」の登場により対空・対地への機関砲照射を徹底して行い、中国軍への支援攻撃となったのである。また、海軍の艦上戦闘機に倣い15年3月に「15式陸上戦闘機」を完成させた。生産ラインは機械化が完全に進み戦闘は「月産120機体制」に艦船も「月産1~2隻(駆逐艦で)」陸軍の戦車・装甲車生産数も「135両・150輌体制」となり戦場には新帝国軍の三軍のユニットであふれるようになってきた。
同時に進められたのが「日本帝国の国土強靭化」であり各地にレーダーサイトと監視所、特火力点を配置して127mm速射砲と155mm速射砲を配備した。さらに昭和15年に入ると「統合防空網構築」という計画の元、各地に地対空ミサイルの配備が具体的に検討に入り、限定的な防空ミサイルである改良型シースパローが
「16式地対空ミサイル」として配備され始める。
この頃になると、朝鮮半島から「戦略爆撃機」が飛来し始めて防空網が必要であることが証明されていく。当時の戦略爆撃機は飛翔高度が1600m前後であったため155mm速射砲と改良型シースパローの餌食となったのである。
また、昭和16年6月から「テレビ放送」が始まり白黒テレビによって緊急放送を受けたり、さまざまなバラエティー番組や教育テレビが放送が開始された。
しかし、ここで懸念されていた事態が起こり始めた。「日米開戦の危機」である。
前世ではすでに問題化していたことが後世でも起こるのか‥‥‥‥
まずは、「帝国流民主化」されたフィリピンに米軍が本格的に基地を所有し始めていたのだ。これが、1940年初頭までの状況だ。これから、朝鮮半島、中国、アメリカ・・・・・懸念材料は尽きないどうなるのかある意味では楽しみでもあった。
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