とあるリーマン、ちょっと不思議な田舎町でタヌキと暮らす　〜電車に乗ってふらりとたどり着いたのは人とモンスターが平和に暮らす田舎町でした〜

恋人に振られた。仕事でパワハラを受けまくってる。
すべてが嫌になった俺は、やけになって身一つで見知らぬ土地へとやってきた。

山、川、海。大自然に囲まれたのどかな田舎町、神伏町──。

ここで疲れた心を癒やそうと思ったんだけど……この町、なんだかおかしくない！？
泊まった旅館を切り盛りしてたのは、人語を話す可愛いタヌキちゃんだし。
おまけに、そこらへんの道を筋肉ムキムキの牛さんが二足歩行してるし！

「それは戸田さんとこの乳牛のミノルくんですね」
「俺の記憶違いじゃなかったら、普通、牛って二足歩行しないよね？」
「ミノルくんはモンスターのミノタウロスですから」

どうやらこの町では、ファンタジー世界のモンスターと人間が平和に暮らしているらしい。
そんな奇妙な田舎町ではじまった、自由気ままなの…続きを読む