十三泊目♪ 添い寝♪
「お布団や浴衣って、玄さんが用意してくれたのよね?」
「うん!
全部、
「玄さん、心からありがとう!」
「にこにこ笑顔だったぜ〜。
俺もう眠い……むにゃ」
「先生も学校のお仕事があるので、おやすみします〜。
二人ともちゃんと登校してくださいね〜」
「そっか!
じゃあ今日はもう寝ようね!」
「結局、恋バナゼロで下ネタばっかり!
(怪談はリアルな暗殺業しかネタないし)
おやすみ〜」
パチンと消灯、おやすみなさ〜い♪
「ん……んん〜?
いつの間にわたしのお布団に!?
自分のとこに戻りなさ……添い寝……抱きしめておこっと♪」
「ふへへ♪
ママ〜、わたし女将になったよ〜」
「寝言……そんなに女将になりたいんだ。
くんくん♪
やわらか!
じゅるり♡」
そして♪
趣ある椅子に背もたれて、お風呂上がりで浴衣姿の三人
「は!? もう10日も経ってる!?
学校行ってない!
天然温泉にスイーツ!
世知辛い暗殺業も学校も忘れさせる穏やかに流れる時間!
なんていう人をダメにする隠れ宿の魅力!」
「すっかりひきこもりだね!
夢の食っちゃ寝生活、達成!」
「達成じゃないわ!
玄さんと先生にお世話になってるだけじゃない!?」
「いっしっし!
俺も
「ただいま〜。
皆さ〜ん、請求書が届きましたよ〜。
はい、どうぞ〜」
「請求書って何かな?」
「お金を払えっていうものよ。
どれどれ……
ぶふ〜〜〜!?
先生!? このどえらい金額は!?」
「オーブンの運賃に冷蔵庫代だったり〜。
世界の高級食材をふんだんに使ったから〜。
でもそんなに高いかしら〜?」
「セレブの金銭感覚!」
「陽和ちゃん万札でいいかな!」
「それはちょっと〜。
先生の信用がなくなっちゃうな〜」
「わたしを見てもそんなお金出さないわよ!?
(老後の貯金を減らすわけにはいかないし!)」
「俺たち文無しだもんな!
いっしっし!」
「つまり! 夜逃げ?」
「ママの旅館は!?
いまこそ、わたしたち女子高生ががんばるときでしょ!」
「俺、女子高生じゃないぜ」
「先生は先生です〜」
「そっか!
いまこそだね!
妖の妖による妖のための隠れ宿!
神様も大歓迎!
旅館、
みんなよろしく!
わたしも女将としてがんばるよ!
ママ、見ててね!」
「は!? 結局、わたしも働くことになってる!
まあ、こんな休暇もいいわよね?」
「さっそく四人でラブラブ露天風呂に行こうか!」
「働け!」
おしまいぽん♪
あやかしJK女将の隠れ宿 こい @k_o_i
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