「現代伝奇の隔絶された便利空間×ダンジョンもの」というコロンブスの卵

 現代伝奇といえば路地裏暗闘、あるいは隔絶された便利空間……というのは、かなり斜に構えた認識かもしれませんが、後者の設定と現代ダンジョンものが融合を果たしたのは「そう来たか!」と純粋に感銘を受けてしまいました。「何故若者が危険なダンジョンに潜るのか?」「何故危険なダンジョンがごく普通にあるのか?」といった謎も、いっぺんに解決できてしまいます。これには舌を巻きました。
 そのうえ、殺したはずの恋した女の子が蘇っているという定番にして鉄板の展開。まだ作品は序盤ですが、今後の内容に期待を込めて応援したいです。