ヒロインにはラヴレターを書こう。
ムーゴット
作品には愛を、ヒロインにはラヴレターを。
登場人物には、履歴書を作ろう、とか、
相関図を書こう、とか、よく言われますが。
私の場合は、それよりも、、、、。
ヒロインには、ラヴレターを書こう。
霞 晴子 様
僕の作品のあちらこちらに登場するヒロイン、晴子さん。
今日もお疲れ様です。
僕の理想の女性の一人として、あなたは誕生しました。
僕の作品の登場人物の他の例に漏れず、
あなたには、モデルがいます。
一人だけではなく、複数のモデルで成り立っていますが、
メインとなるのはこの二人。
一人目は、僕が学生の頃、
気になる女の子ランキングの1、2を争う、カスミちゃんです。
小柄で華奢で、大勢の中では埋もれてしまいそう、
と、見た目だけで判断したら、おオ間違い。
声が大きくて、発言にパンチがあって、
会話の返しにユーモアがあって、
甘え上手で、リーダーシップもあり、
年下なのに絶対叶わない、と思わせられた、
かわいい女の子。
あと、歌が上手い。
カラオケでレベッカ歌わせたら、ノッコより上手い。断言!
当時のカラオケは、カラオケボックスはまだ少数派で、
いわゆるカラオケパブ?カラオケバー?かな。
各グループ別ではなく、お客のすべての人員が広いフロアーに同席、
曲目を予約した人が、大勢が見守る小さなステージで歌う。
彼女が歌い始めると、そりゃぁもう!!大騒ぎさ。
会場総立ち、有名アーティストのライブ並みに盛り上がる。
僕は、ツレの一人として、鼻高々だった。
そう、演劇してたね。どこかの劇団に所属していたね。
練習だからと、
僕だけのためにダンスを披露してくれた時は、うれしかった。
夜中に二人だけでドライブしたこともあったね。
でも、彼女は、気が付くと、常に彼氏がいて、
ついに僕の出番は来なかったね。
もう一人のモデルは、
バイオリニストの高嶋 ちさ子さん。
もう25年か30年か前のことと思う。
いいとも、か、徹子の部屋、か、トーク番組の何か。
たまたま見ていたら、彼女の回だった。
20代前半ぐらいの歳だったはず。
この時、初めて彼女を見たわけだが、
今と違って、純粋にバイオリニストとして売り出し中だったと思う。
にもかかわらず、トークの話題のギャップに萌えた。
学生の頃、合コンを仕切っていた、コンパの女王、みたいな話。
バブル真っ只中な、時代背景でもあったが、
パワフルな彼女に共感した覚えがある。
具体的なエピソードは、とうに忘れてしまったが、
東京でも僕たちと同じようなこと、しているんだなあ、
同じ時代を生きているんだなあ、となぜか感銘を受けた。
今となっては、金曜のレギュラー番組も番宣の情報しか知らない。
番宣での笑顔を見ると、あーまだまだ頑張ってますね、よし!と、
そんな程度の推しではあるが、
当時のトーク番組の印象が忘れられない。
この二人を思い浮かべると、
晴子さんは、どんどん一人で動き出す。
ばんばんセリフも湧き出てくる。
あなたは、私の作品にはかけがえのない人です。
大好きです。
これからもよろしく。
追伸
なお、新しい動きは、早めに教えてください。
伏線を打つのが間に合いませんから。
ヒロインにはラヴレターを書こう。 ムーゴット @moogot
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