少女が背負うボロボロの黒のランドセル。それは、形見のランドセル……。

ピカピカの一年生の少女が背負うランドセルは、ボロボロの黒のランドセルでした。

訳ありで引っ越してきた少女が語るその内容は……。

読んでいる途中で泣けました。少女の過去は悲しい出来事でした。

主人公視点のさり気ない優しさや、主人公の母親の趣味の裁縫によって生まれ変わる黒のランドセルとは。

後半はもう、涙腺は崩壊です。周りの人のさり気ない心使いや優しさに包まれた千代ちゃんは、今後強く明るく生きていく事でしょう。

泣けましたが、読後爽やかな幸福感に包まれた気がしました。良質なこの作品を多くの方に是非とも読んで頂きたいと思います。

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