永遠ナンバーツー！！

主人公のエクスはナンバーツー。すごいことですが、魔王になれるのは一人だけで、ワイズという全てを圧倒する存在がいます。
エクスはバカにされることがあっても上を見ていて、人を思える気持ちのいいキャラクターになっています。
その他の登場人物も魅力的な子が多く、必ず推しが見つかる作品だと思います。

シリアスパートは心に刺さるものがあり、共感できて、深く作品に没入できます。特にエクスの過去編は胸が締め付けられました。

コミカルなシーンではそれぞれのキャラの個性が発揮されていて巧みでテンポよく笑えます。

エクスはまだまだ道半ばですが、彼のこれまでを見てきて応援したいと強く思います。

「魔王になる」――――誰もが目指す野望を胸に、夢幻学園に入学したエクス。一族随一の天才児と期待されていた彼の前に現れたのは、実力も何もかも圧倒的勝者のワイズだった。

すべてにおいて二番手に甘んじざるを得なくなったエクス。そんな彼につけられたあだ名は「エンツー」……永遠のナンバーツー。屈辱から脱却するためにも、彼はある計画を立てる。それはワイズの最下位の妹を利用することだった。

エクスくんの生い立ちや学園での立ち位置を知るにつれ、彼にどんどん感情移入してしまいます。彼をエンツーと呼ぶ人たちは決して彼には及ばないのに……。だけどエクスくんをあだ名通りには見ない仲間もいて、心強く思います。

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主人公はどんなことでもナンバーツー。
完璧に近いけど、完璧じゃない苦悩と工夫があること、上があるからこそ、目的がハッキリしてること、
そんな魅力が主人公と物語にありました。

文章は軽いながらもしっかりとしており、読みにくさを感じませんでした。
WEB小説としてレベルが高いと思います。

設定、構成もしかっかりしており「こう進んでくれるんだろうな」という期待をしながら読めました。

あとヒロイン。この子が明るく引っ張ってくれるところも魅力です。

ここは魔王養成学校、夢幻学園。
小さい頃から天才ともてはやされて来た主人公エクス・リコードだったが、この学園に来て初日、その栄誉が崩れ去る事に――。

ワイズ・デュラミス。彼は学科、実技、全てにおいて、エクスを上回っていた。
しかも僅差ではない。遥かに差を付けて、先頭に君臨する強者。

ワイズをどうにか降したい。
エクスはとある作戦に出ます。
秘密兵器は、魔力無しで人間、そして脳筋女子であるシールちゃん。

文章もコミカルで非常に読みやすい。
コメディって謳ってる小説で、けっこう滑ってるのよく見るんですけど、こちら滑ってません。
めっちゃ受けてます！

マッシュルを彷彿とさせる雰囲気が大好き…続きを読む

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（187文字）

簡潔で読みやすく、かつ愉快な小説作品です。


読者の皆様にお勧めします。