生きることは戦い続けること、不屈と笑いが共鳴し、涙も熱も加速する英雄譚
- ★★★ Excellent!!!
銀髪赤眼の美少年が己の威で魔物すらドロップアウトさせるギャップ、そこに重厚な過去と全力ツッコミ隊が混ざれば、もう感情はぐっちゃぐちゃだ。
戦闘は熱く、街の空気は濃く、キャラは生きて動く。
転生者ユートの残念さがほどよく作品を中和し、シドの覚悟が物語を激熱に引き締める。
王道の胸熱と軽妙な笑いが交互に殴りかかってくる快作で、次話を開く手が止まらない。
第三章では、過去の傷と誇りが交錯する重厚な場面に、仲間たちの容赦ないツッコミという絶妙な阿呆らしさが差し込まれて、泣き笑いの温度差が見事。
後ろめたさを抱えた主人公の告白も、ユートのゆるい人生観でふわりと受け止められ、読後に残るのは不思議な温かさ。
戦う理由の咆哮と茶化す笑いの落差が、この物語の魅力そのもの。
重いのに軽い、格好つけない格好よさが心地よく胸に沈む。