第7話 雪案内 

ひとひら ふたひら

また想い 散っていく

足りなかった言葉を補うトキは

すでに許されず

想いはひとえにからまわりして

幻(かげ)が眼の前をたわむれる

あらゆる言葉を封じこめても

あて先不明の寒中見舞い

何もかもひとりよがりのお芝居

ひとひら ふたひら 

また言葉散る

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二人称 館華カオル @tachibana-kaoru

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