概要
きっとまた逢えると信じて『いろちはたな あふおも』、と伝えて。
魔物の脅威に晒されながら、人々は生きていた。
しかし、ある冒険家が魔石という宝石を採掘した事で変わった。
人類の偉大な発見が火だったように初めて手にした宝石は赫く煌らかであったという。
その宝石は瞬く間に広がり、加工して様々な種類の魔法を扱えるようなり、更に機械類の動力もまた魔石に頼っていた。
風の竜が支配する国のある町。
民宿を営んでいた亡き義両親の跡を、学のないまゆりはそのまま引き継いだ。
季節は夏だというのに、雪の降る中。
祭りが始まり演舞や出店が開かれた。まゆりが幼い頃とは随分変わっていた。
まゆりの時は舞った後、『いろちはたな あふおも』という奇妙な言葉を言わなければならなかった。
何故変わってしまったのか。
疑問を持ちながらも、宿を営む。
更に期間中変わった客が現
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