Chapter.6 おやすみ編
(SE…主人公の自室のドアがノックされる音)
「お兄ちゃん〜、起きてる……?」(ドア越しの声)
(SE…主人公が立ち上がり、自室のドアを開ける音)
「よかったあ……その、実は今日、一緒に眠ってほしくて……」
「え、これも癒しの一環かって? そうなのです……と言いたいところだけど、実は違くて……その、テレビでやってた心霊写真特集を、見てはいけないとわかってるのについ見ちゃって……余りにも、恐ろしくて……」
「そ、そんな目でリリを見つめないでよ〜! だ、だって、気になっちゃったんだもん……! 怖いものは苦手だけど、全く興味がない訳じゃないんだもん〜!」
「……よかったあ。ありがと、お兄ちゃん!」
(SE…凛々花がドアを閉める音)
(SE…二人で一緒のお布団に入る音)
「えへへ、お兄ちゃんと一緒に寝るのなんて久しぶり……嬉しいなあ」
「これで、お化けが来てもお兄ちゃんが守ってくれるね。助かるなあ……」
「それじゃあ、おやすみなさい……」
(SE…主人公がリモコンで電気を消す音)
「………………」
(演技依頼…ここからの台詞は小声で)
「……ねえ、お兄ちゃん。まだ、起きてる?」
「よかった……実はね、リリ、この前ちょっと悲しかったことがあったの……」
「リリのね、着てる服……友達に、ちょっと馬鹿にされちゃって……変、だって……」
「だから……リリ、自分が本当に好きなはずの服、着るのが、少し怖くなっちゃってたの……」
「……でも、今日、お兄ちゃんがいっぱい褒めてくれたから……」
「好きでいていいんだ、って、思えたんだよ……」
「ありがと、お兄ちゃん……」(主人公に隣から抱きつきながら)
「お兄ちゃんは、リリの世界一の、お兄ちゃんだよ……」
「大好き、お兄ちゃん……」
「……おやすみ、なさい……」
「………………」
「…………すう、すう……すう、すう……」(演技依頼…寝息 二分くらい)
「……ふふ、お兄ちゃん……もっかいメリーゴーランド、乗ろ……」(演技依頼…寝言)
「……すう、すう…………すう、すう……」(演技依頼…寝息 一分くらい)
「……お化け屋敷は、怖いから、だめだよ〜…………」(演技依頼…寝言)
「…………すう、すう……すう、すう……」(演技依頼…寝息 一分くらい)
見た目は地雷系、中身は癒し系な妹と送る夏休み 汐海有真(白木犀) @tea_olive
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