概要
呪ってしまってごめん。
同級生の空香(そらか)が書く小説では、きまって最後に人が自殺する――
*「魔法のiらんど25年間の感謝を込めて『ありがとう またね、大好き』ショートストーリーコンテスト(友達以上恋人未満)」への応募作品です。
*「魔法のiらんど25年間の感謝を込めて『ありがとう またね、大好き』ショートストーリーコンテスト(友達以上恋人未満)」への応募作品です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!僕は彼女に『呪い』をかける。彼女が『空』へと消えないように……
切なく、そして強い感情がグサグサと刺さってくる作品でした。
主人公の「大地」は、「空香」という少女と二人で会い、彼女の書いた小説を読む日々を送る。
空香の書いた話の中では、決まって誰かが自死する。
空香は言う。「『自死』を描くのは、『小説の中にその行為を閉じ込める』ため」だと。
小説の中で誰かにその選択を取らせることにより、自分自身はその選択を取らなくて良くなる。
そんなことを言う彼女に対し、大地はある日、一つの「呪い」をかけることに……
登場人物二人の名前の「対比」がとても印象的でした。
大地と空。本来は交差することのない二つ。それが二人の関係性を象徴している。
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