青い疾風（ブルーゲイル）！

綿密に設計された世界観と描写によって、各シーンの光景が脳裏に浮かんでくるほどリアルな質感のある作品です。

親しみやすく個性のあるキャラクターたちが賑やかな旅路を共にしますが、現実世界と異世界の体験が交錯する重厚なストーリーが、単なる「冒険モノ」に留まらない群像劇も生み出しています。

王道的要素を楽しみつつ、腰を据えて内容のあるバトルファンタジーを読みたい方はぜひ！

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（187文字）

「異世界転移者」たちが集まる世界を舞台としたファンタジーです。本作の売りとしては、転移者たちが『侵入者』として「追われる側」であるという点が挙げられますね。まるでバトルマンガを読んでいるかのような、迫力ある戦闘シーンも見所です。

魅力は何といっても、主人公の『ヒース』ですね。彼の真っ直ぐな行動は多くの仲間を集め、たとえ悪人であっても心を動かされてしまうほど。また、ヒースの相棒となる『ミツヤ』を筆頭に、魅力的なキャラクタも多数登場いたします。
はたして誰が味方になってくれるのか――。そういったワクワク感が味わえるのも、生き生きとしたキャラであるがゆえでしょう。

「マンガのよう」とは申しまし…続きを読む

流行の異世界ファンタジーというよりは、ファンタジー世界を主題にした少年マンガを小説にした、という雰囲気の強い作品です。
正義感の強い主人公、それに感化される親友や仲間たち、くそやろーな敵など、人物設定も分かりやすく、彼らの団結を見ているとさわやかな気持ちになれます。
かといって内容は軽くなく、しっかり読みごたえもあります。

熱い少年たちとともにくそやろーな敵と戦う気分を味わいたい人におすすめです。