ああ、これは、やらかしちゃってる(汗)。

ある朝突然、妻がいなくなっていた。いったいどこへ、なぜ消えたのか?…とはいえ、第1話を注意深く読めば「原因きっとこれだ」と気づくはず。妻が残したと思われる、不可解な家の状況に首をひねり、あたふたしながら朝食をとろうとする夫。なぜこんなことに。日々の妻の存在の大きさ、対する夫の冷たい無頓着さが、丁寧な描写にさりげなく、だがしっかりと浮き彫りになっていて、夫の浮足立ち加減にちょっとおかしみを感じながらも、ぞっとなるリアルがあり、状況の残酷さが目に見えるようだ。果たして本作を読んだあなたは、くすくす笑うのか、やれやれと首を振るのか、身震いして首をすくめるのか…。

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