芸術の果てに

その一人の少女は、努力家の画家だった。ただ、彼女は万年2位だった。1位は常に、大天才の画家だった。でも、彼女は諦めずに努力を続けた。いつかその努力が報われると信じて。
そしてついに、1位の大天才は2位に転落した。しかし、1位になったのは彼女ではなかった。名前の知らない、ポッと出の人が大天才から1位の座を奪ったのだ。
彼女はワクワクした。一体この人がどのような努力をしたのかと。しかし、彼は努力家でもなければ天才でもなく、ただAIを駆使した一般人に過ぎなかった。彼女は絶望した。もう、何もかもが嫌になった。ただ辛い気持ちだけが彼女を襲った。
ただ、それは始まりに過ぎなかった。