改心の航路

第2話 学園事件

　セレニティ号の事件から数日が経ち、乗客たちは日常を取り戻しつつあった。しかし、田村英明は依然として心の中に重たい感情を抱えていた。岩崎聡の死と自らの過去が織りなす影から逃れることはできないでいた。

　一方、その頃、田村がかつて通っていた学園では、恐ろしい事件が発生していた。学園内で、田村の教え子である生徒が無残にも殺害され、その現場には「真実は海の底に眠る」という不可解なメッセージが残されていた。学園は騒然とし、校内は緊張に包まれた。

　田村はセレニティ号での事件と学園での殺人が無関係でないと感じ、若き探偵明智龍一に相談することを決意する。明智はすぐに学園内の事件に関心を持ち、セレニティ号での事件とどのように関連しているのかを探るべく、学園へと足を運ぶ。

学園で明智龍一は、被害者と田村の過去について調査を開始する。彼は学園内での人間関係を紐解き、誰が犯人なのか、そしてなぜ「真実は海の底に眠る」といった謎めいたメッセージが残されたのかを追求する。

　調査が進む中、田村は自らの過去に学園での事件と関係があるかもしれない人物の存在に気付く。その人物は、かつて田村の同級生であり、セレニティ号に乗船していたこともあるという。