生き長らえて

私達はどこまでいくのでしょうか。

医療や介護はこの高齢化社会でますます発展して、これまで早くに訪れた別れをずっと遠くにしてくれます。別れはいつなのか、本人や肉親に裁量が与えられる。とても良いことです。

しかしこの物語を読むと、実際はいつにすべきか決めるのは誰にもできないようです。私達は自分の生や親愛なる人の手を取るほかないのですから。

可能な限り生きてしまいます。可能な限り生かしてしまいます。この物語を読んで多くが叶う現代社会では幸せについてより深く考えなければならないのだと痛烈に教えられました。人生の末期だけでないです。いつだって受動的にならずに本能と対話しながら人間的幸せについて真剣になるべきなのだと教わりました。

私はずっと考え続けます。ぜひこれを読むすべての人にも一緒に考え続けてほしいです。

その他のおすすめレビュー

ぽんぽん丸さんの他のおすすめレビュー125