白花の、美しき玲瓏。又は銀狼の懊悩。
- ★★★ Excellent!!!
瘴気が凝る地の果てへ、孤高な男は
『贄の巫女』を伴い旅路を征く。
白花の巫女と呼ばれる彼女の霊力を以って
瘴気に穢れる忌み地の神を浄化する為に。
西方に座すという巨大な白い華、双頭の
白蛇、日と月の神、畏ろしき光芒の許へ。
銀狼衆の手練れの侍、蓮二と、神贄となる
白花の巫女、沙耶の道行は、瘴気に穢れた
魔物の気配が渦巻く。
瘴魔を斬る男、そして我が身を省みず
瘴気を鎮める女。
反感、戸惑い、そして違和感を持つ二人の
道行は、幾多の危機や困難に出会いつつ、
少しずつ心の距離を縮めて行く。
瘴気穢れた神を浄化する為の生贄、
そして我が身を省みずに守る侍。
物語は、更に先へと進む。
彼等の道程の終に希望はあるのか。
その目で確かめられる事を。