171名の殉職者を出した運命の地で。低レベルの吝嗇が生む不協和音。

風光明媚な観光地として知られる黒部ダムも、過去には工事の途中で作業員ら171名が殉職(東京タワーは1名)。
その地を再現した映画の撮影中も、怪我人を出している。

そんな場所で行われた、吝嗇家(ケチ)を巡る低レベルの諍い(本人たちは真面目)から、友情の意味について考える短編。

カネの切れ目は縁の切れ目なのか。
数十年のつきあいも、10万円単位の借金で瓦解するーーそんな話を思い出した。