【あとがき――という名の簡単な解説】



 はじめましての方ははじめまして、そうではない方はいつもお世話になっております。

 吹井賢です。


 こちらの『三歳上の隣のお姉ちゃんが僕を抱き枕代わりにしてくる』は、第3回「G’sこえけん」音声化短編コンテストに応募するために作成した短編です。……こっちもタイトル長いな。このタイトルも一分くらいで決めました。本文の方は結構、時間が掛かっていて、二、三日必要だったんじゃないかな……?

 こっちはボイスドラマ部門じゃないので、“ドラマ”にしないことにかなり気を遣いました。どうしても起承転結とか序破急とか意識しちゃうのですが、ASMRという、言ってしまえばイチャイチャする様式で、重い話をされても困るだろ……と考えて、ヒロインや主人公の掘り下げは極力、なくしました。その辺りを削っていった結果、ヒロインの名前すら出せなかったのは普通に反省しています。ちなみに『比賀江 玲奈』という名前です。ただ、関係性自体は面白いと思っていて、お姉ちゃん(玲奈)の側は、主人公が好きなんだけど、「三歳も年上の女子に告白されても困るだろうな……」と思っていて、一方、主人公の側はお姉ちゃんの、お姉ちゃん性も含めて好きだったという、両片想い、すれ違いの構図ですね。『誰もが認める優等生なあの子が不良だということを僕だけが知っている』も同じ感じでできています。普段、殺伐とした話や小難しい話ばかり書いているので、久しぶりにこういう、イチャイチャで甘々な話も書けて良かったです。

 今回のテーマソングは『ラズベリー、my dear』。ふわふわな幸せな時間を楽しみにして、それを迎えて、また日常に回帰していく曲です。お互いに、「その笑顔が ずるいんだよなあ」と思い合ってる感じですね。彼等彼女等がどうなるかは僕にも分かりませんが、大人になってしまうと三歳差なんて誤差みたいなものなので、年齢差的に同じ学校に通うことはできなくとも、素敵なカップルになってくれればいいなと思っています。


 この作品が、皆様の一時の楽しみになれば、それが作者にとって最高の喜びです。

 それでは、吹井賢でした。


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三歳上の隣のお姉ちゃんが僕を抱き枕代わりにしてくる 吹井賢(ふくいけん) @sohe-1010

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