コレは…ホラーだ！

これは…ホラーだ！

　寝苦しい夜だった…部屋は快適だが、どうしたことか今夜は酷く寝苦しいので目が覚めた。枕の近くの時計はまだ真夜中の時間だ！

　寝入った時はとても気持ちよかったのに…うーん「ヨイショ！」と起き上がって、テクテクとトイレに向かう私！「ふー」と用を足してまた布団へ戻りゴロリと寝転がる……アレ？何か違和感！トイレに行って戻るまでに…誰かいたような？

寝室、リビングルーム、廊下、トイレ…リビングに誰か？何か？いたぞ、絶対に！

「ヒェ！」ブルブルと震えた私！コワイ…「一体誰が？何が？」震えが止まらない私！　「誰かいた！確実にいた！」　落ち着け私、冷静になって考えよう…私は何時頃寝たっけ？　うん、思い出せない！　私は独り暮らしで友人もいないので知り合いが忍び込んだ！というのもありえない！

　そこで、ハッと思った！まさか、私にストーカーがいて、私に一目惚れしたストーカーが私の部屋に忍び込んで…ブルブル震えが止まらない！

　嬉しい！コレで淋しくない！待っていれば、ストーカーは私の布団に入ってくるかも!ブルブル、起きて待ってるゾ……

　待ちぼうけて、外は明るくなった！時間は朝といえる時刻、物音一つしなかったのでまだ部屋の中にいるかも…ブルブル、寒いのでエアコンはもう切ろう、全裸で寝ていた私はとりあえずパンツだけを履いて気配を感じたリビングルームにいくと…「あぁ〜そっか！」思い出した、そこにあったのは、最高級の等身大風船人形だった…そうか昨日コレ買って、一緒に寝たんだった…私は自身の気持ちの悪さに早朝から大笑いをした。だけどおかしな事に気づいて笑うのを止める…一緒寝ていたハズの人形が何故、リビングルームに…あぁ

「コレは…ホラーだ」