君はもう、僕の中にしかいないから
- ★★★ Excellent!!!
主人公の及川めぐみは、冴木裕史と花火大会を見に行く約束をしますが、果てせぬままに事故で死亡。しかし、渡瀬友那として生まれ変わった先で、めぐみの記憶を思い出します。さらに、15歳年上の教師となった裕史と再会する、という物語です。
だれることなく読み続けられる描写が美しく、ついのめりこんでしまいます。
無気力感が漂うようになってしまった裕史ですが、めぐみへの想いを拠り所にし、それに殉じて生きるしかなかったのではないかなど、想像が膨らみます。
11話時点ですが、裕史はめぐみと友那のどちらを見ているのか、もし、裕史が二人を重ね合わせたとしたらどのように折り合いをつけようとするのか、個人的に注目です。